Zeiss Ikon Contax I ( version 7 )
なぜこんなにも
ブラックコンタックスを恋い焦がれたのか?
風邪みたいなものなのか?
燻っていた思いが突然弾けて
欲しいと思ったらもう止まらない。
気がつけばブラック-ニッケルのテッサーf2.8がついた綺麗なContax I型を
お持ち帰りしてました。
そもそもContaxが
Leitzで言うところのLeicaみたいなもんで
Contaxを作っていた会社はZeiss Ikonだって言うことも
そのレンズを作っていたのはCarl Zeiss Jenaと言うまた別の会社だったってことも
そのZeiss IkonやCarl Zeiss Jenaが第二次世界大戦後に東ドイツに属することになって
西ドイツに属したLeicaのようにはいかなかった苦難の歴史すらも
知らなかったのです。
Contaxに興味を持ったきっかけは
Leitz Xenonを手にしたこと。
このレンズが当時5cm F1.5というハイスピードレンズの中で最高峰と言われていた
Carl Zeiss JenaのSonnar 5cm F1.5というレンズを目指して作ったものだったという話を聞き
いつかSonnarも使ってみたいなぁ…
と思ったのが小さな種でした。
さてこのContaxは最後期1936年製のバージョン7です。
なんでも目印はシャッタースピードダイヤルのボディー側のメモリが
三角になってることなんだそうです。
とろけるような分厚いブラックペイントであるとか
真鍮鎧戸の縦走りシャッターとか
ライカに比べてやたら長い有効基線長であるとか
回転プリズムを用いたドレーカイル式の距離計であるとか
バヨネットマウント式の交換レンズをあの時代に用意していたとか
85mmのファインダーマスクが内蔵されていたとか
シンプルなバルナック式ライカとは全く違う設計思想に
すごくくすぐられてしまったわけで…